幻の古伊賀、復活を目指す「鶴来窯」

もうすぐお盆ですね。今回は南あわじの窯元情報をお届けします。「晴海ヶ丘」のオーナー様向け情報誌「晴海ヶ丘通信」の取材でお邪魔した、南あわじ市志知にある「鶴来窯」(かくらいがま)のご紹介です。伊賀焼とは安土・桃山時代にわずか20数年しか焼かれていない“幻の焼き物”です。当時、茶の湯は政治に利用され、領主たちがこぞって名陶を作らせましたが、伊賀焼もその一つです。鶴来窯・六段登窯

窯元の前田さんは淡路島出身で、陶芸を始めたのは大学時代に恩師、故・杉原哲彦教授に誘われて窯の発掘調査などに動向したのがきっかけ。卒業後は一旦、陶芸の世界から離れましたが、杉原教授の生き様や人間性に惹かれ陶芸の道へ。古伊賀に関する文献等は残っておらず、杉原教授と研究と苦労を積み重ね、1998年に六段登窯を築窯しました。鶴来窯・ギャラリー

体験教室(要予約)は、1回5,000円で作陶が楽しめます。作った作品は年に1度、2月の窯焚きで4昼夜かけて六段登釜で焼き上げてくれます(送料は別途)。2月の窯焚きには遠方からも見学者が訪れます。鶴来窯・体験教室

いつのまにか棲み着いた野良も、人懐っこいので今ではギャラリーや教室を訪れる方にも人気の看板ネコにおさまっています。
●鶴来窯 南あわじ市志知中島626
090-7110-6987 前田 幸一 k.maeda@kakurai.net
「晴海ヶ丘」からは約13kmほど。看板ネコ