篠山市立歴史美術館

当社が分譲中の「美山台」から16km、お車で20分ほどの位置にある篠山市立歴史美術館(元篠山地方裁判所)のご紹介です。明治24年(1891年)に建築された、現存する木造の裁判所としては我が国最古です。南北に約40mもあり入口部分と両翼が張り出したEの字型が特徴的な建物です。日本の伝統技法に西洋技術を取り入れた近代和風建築と言えます。この時代の近代和風建築の庁舎にコの字やEの字型が多く見られます。建物の規模は異なりますが、個人の別荘建築においても建物をコの字型に配置するケースがあります。たとえばウッドデッキを取り囲む形でダイニングやリビングを構成し、周囲からのプライバシーと自然への開放性を両立させる場合などに採用します。

さて、この建物の門は、建物の正面ではなく側面を見る格好となります。実は当初、建物は南向きに建てられていましたが、都市計画道路が裁判所の敷地を南北に通ることになり、裁判所の建物は90度西向きに回転して移築され、正門は南向きのまま当初の位置から現在地に移されたためです。

現在、歴史美術館として使われていますが、館内には法廷部分が当時のまま残されており見学出来ます。現存する古い裁判所の中でも木造建築は非常に貴重です。一度、足を運んでみてはいかがでしょう。下の写真…ご年配の方ならご存知だと思いますが、懐かしいですね。最近の住宅ではまず見られない真鍮の螺子締り(ねじしまり)。ノスタルジックな雰囲気が漂っています。
そして美術館を訪れたら、ぜひ見てほしいモノが…。それは白く輝くドアノブです。建設当初からの大理石のノブが付いたドアが少しだけ残っているはずです。(後年、真鍮製に替えられたものは錆びています) ※写真はすべて篠山市商工観光課様提供

[篠山市立歴史美術館]
●入館料/大人300円 ※特別展は料金が異なる場合があります。
●開館時間/9:00~17:00(受付16:30) ※企画展・特別展最終日は~16:30(受付16:00)
●休館日/毎週月曜日(祝祭日は開館、翌日休館)
●お問合せ/TEL.079-552-0601

歴史美術館こ見学のついでに「美山台」へもお立ち寄りください。
■「美山台」の詳細はこちら http://www.miyamadai.com/