徳島の木頭杉(きとうすぎ)

徳島の木頭杉は「木頭杉一本乗り」で有名です。これは昭和30年代まで木頭村(徳島県那賀郡那賀町木頭)で、木頭杉の搬出手段として使われていました。川に浮かべた杉の丸太に立ち、鳶口のついた竹竿一本で丸太を制御して川を下ります。現在は保存会によりスポーツとしてその技術が受け継がれています。

さて「晴海ヶ丘」で建築が始まっているM様邸の居間に使用する梁の材料をM様とともに、四国・徳島の阿南まで視察に行きました。居間は吹抜けとなるため、構造材としての強度だけでなく、意匠的にも気になるところです。阿南のプレカット工場を訪れ工場の社長さんの説明を受けました。M様も熱心に聞いておられました。

左は米松材、一見美しいが素地で使うと曲がりが発生します。また節が人工乾燥でやせて見苦しくなる場合があります。右は地元、徳島の木頭杉、人工乾燥すると黒味が出るが、節はやせないので美しく強度も確保できます。検討の結果、地元の杉を活用することになりました。